2013年07月12日

憲法改正のハードルを高くしたのは日本側だということを覚えておこう

2013-05-27 09:26:18

テーマ:憲法2

衆議院と参議院で同じような結論になるのだったら、憲法改正の発議要件が3分の2であってもそう高いハードルを課しているということにはならない。

そうそう簡単に最高法規である憲法の規定を変えられても困る。
やはり簡単には変えられない大事な原理原則が書き込まれているから、最高規範としての重みが出てくる。
頻繁に変えなければならないような規定を憲法に書いてしまいがちなのが問題なので、憲法を変えなかったからといってそれだけで何か遅れているとか、時代錯誤だということにはならない。

憲法の施行以来65年間一字一句も憲法の条文には手を加えられていないが、それはそれでいい。
65年間それでやってこれた、ということにはそれなりの理由があり、またそのことには相応の価値がある。
直したいところはいくつかあるが、無理をすることはない。

日本政府が作成した昭和21年3月2日案は、
「第百五条 此ノ憲法ノ改正ハ国会之ヲ発議シ国民ニ提案シテ其ノ承認ヲ求ムベシ。
      国家ノ発議ハ両議院各々其ノ総員三分ノ二以上ノ多数ヲ得ルニ非ザレバ其ノ議決ヲ為スコトヲ得ズ。
以下略」
としており、現在の憲法96条と内容的に変わりはない。

GHQが提案した一院制国会を二院制にしたのは日本側であって、日本の統治機構の根幹部分にはしっかり日本側の意向が取り込まれており、その限りで日本側の自主性もある程度尊重されていた、と言うべきであろう。
結局、憲法の改正手続のハードルを実質的に高めてきたのは日本側だということだ。

したがって、占領国から押し付けられた憲法だから、まずは憲法96条を改正しよう、などと言う言い方は妥当しない。
押し付け憲法論も全面的には当て嵌まらない、という一つの証左である。
posted by 憲法フォーラム at 21:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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